429】誰のための高校野球か?

高校野球。
またやってしまいましたね。
去年の米子松蔭の件も大人の良くない決定だと思うけれど、この度の東海大会後、春の選抜高校野球のチーム選出結果。
準決勝戦は日大三島vs大垣日大、聖隷クリストファーvs至学館。
日大三島と聖隷クリストファーが勝ち残り決勝戦。
東海地区の選抜枠は2つだからこの2校で決まりでしょう。
ところが日大三島当確に次ぐ2チーム目は聖隷クリストファー高校ではなく準決勝で敗退した大垣日大が選ばれた。
聖隷クリストファーのチーム一丸となった戦い方に何の異論があるのだろう?
まさかの決定です。
ただこうした春の悲劇はこれまでも時折起こっている。
記憶の新しいところでは2019年、確実視されていた東京大会準優勝の東海大菅生が選抜から漏れ、何と決勝戦までも行かず手前でコールド負けした横浜が選出されるという不可思議。
何でも、理由は横浜は投手力が高く甲子園で勝つ可能性か高いから…?? それなら予選はいらないのでは?
その戦力って見る人の主観でしょ? 同率3位同士ならわかるけれど、片や2位、一方は3位でしょ? 検討の余地なんかないでしょう。
個人的な主観を排除する上でも勝ち残った方を優先すべきです。
そして1960年代以降の長い歴史の中では慶応、早稲田並びに東京6大学系が発言力を有している事が少なくない。
この度の東海地区選考委員長も慶応出身の鬼嶋氏。
その選考理由をマスコミに公表しているが、納得し難い後講釈だと思います。
スポニチの記事から一部抜粋すると、「聖隷クリストファーは、頭とハートを使う高校生らしい野球で2回戦、準決勝で9回に見事な逆転劇を見せた、立派な戦いぶり。
個人の力量に勝る大垣日大か粘り強さの聖隷クリストファーかで賛否が分かれたが投打に勝る大垣日大を推薦校とする。
甲子園で勝てる可能性の高いチームを選んだ。」?? 同じ準優勝で負けた者同士ならばまだ合点がいくけれど、聖隷クリストファーは決勝戦まで行ったのです、この説明は通用しないと思うが、本当にそう思っているの? 本当に賛否が分かれたの? だとすると問題だらけだと懸念しますが…。
こんな決め方なら地区大会など不要で、試合をせずに全部を戦力分析して選べばいい。
投手力が有ろうが無かろうが、戦力が上だろうが下だろうが、そんのことは関係なく強いと称されるチームよりも上位の成績を、チーム一丸となって残したのです。
それ以上に何があると言うのか! チームワークで勝って何が悪いのか? 選手達が可哀そうだし、また、大垣日大の選手達も可哀そうだし釈然としないのではないだろうか。
選手達にどう説明すればいいのだろう…。 
私と同じ年の早稲田出身、現パナソニックの広岡氏も選考委員のひとり。
機会があれば一度聞いてみたいと思う。
まぁしかしこういう事をゴリ押し出来る為に春は「選抜」と称し、違う決め方もまかり通るようにしているのである。
政治力…大人の身勝手…権力…、いったい誰のための甲子園なのだろう…。  

それから私からの提案を1つ。
21世紀枠ってあるでしょう。
それって有っても良いと思うけれど、出場校を2チームか4チームにして(この度は3チーム選考)1回戦2回戦までは、21世紀枠同士で戦うっていうのはどうでしょう。
そうでないと他のチームがやりにくいんじゃないだろうか? 

 

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428】オリンピック

北京オリンピック、メダル数から言っても日本勢、頑張りましたね。
色んな意見が有ろうとは思いますが、何の競技種目にしてもトップに君臨するのは並大抵の事ではなく、それが世界なら尚更。
想像を絶するプレッシャーの中、きっと血ヘドを吐くような大変な努力を積み重ねて来られたのではないかと推測出来ます。
特に女子フィギュア坂本選手の銅メダルはジーンと伝わってくるものがありました。
ハーフパイプ金メダルの平野選手もそうですが、自分のプレーに専念するんだという強い意志、揺るぎない強い心を感じました。
そして忘れてならないのは、メダルこそ逃したもののその圧倒的な存在感を放つフィギュアの羽生選手とスピードスケートの小平選手。
日本の第一人者であり、羽生選手に至っては世界のフィギュアを変えたと言っても過言ではないと思います。
羽生選手も野球界のイチロー選手も、大谷翔平選手も、サッカー界のクリスティアーノ・ロナウド選手も、容姿、肉体、精神、才能、慈悲の心、等々全てを併せ持った、神が作りし逸材だと私は思っています。 
それにしてもフィギュア女子、ロシアのワリエワ選手のドーピング問題は何だかよくわからないです。
ジャンプの高梨選手のスーツサイズ違反もそうだけれど、選手本人がダメとわかってて使用するだろうか? 私はそんな事は無いと思う。
ジャンプ界は1998年長野オリンピック金メダル獲得の船木選手の時代くらいからとにかく日本に不利な規定にばかり傾いていった。
今回の抜き打ち検査も甚だ疑問だ。
高梨選手はいつも正々堂々と戦うトップアスリートです。
あり得ない。
そしてワリエワ選手。
まだ15才の彼女が禁止薬物? 無い無い!
これはね、周りの大人が絶対に悪いし、国の事情や国民性にも大いに関係があるように思います。
スポーツと政治は無関係という話が出るけれど、私は国際競技こそが一番、政治と関係が有るように思います。

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