319】まだまだ厳しい

和歌山シニアさんとの2回戦、センターラインのしっかりした好チームで強かったです。
厳しい試合になるのは覚悟の上、何とか粘り勝てて良かったですが、やはり良い投手からは簡単に点は取れません。
今後の大きな課題と言えます。
これで関西ベスト8まで来れましたので来春の全国選抜大会の切符を3年連続で手にする事が出来ました。
あとひとつ勝ってベスト4に進めれば3年ぶりにタイガースカップ出場の切符。
そしてあと3つ勝てば3年ぶりに関西大会優勝のビッグタイトル。
まずは目の前の1勝でまた甲子園の土を踏めたらいいと思いつつ翌日の試合に挑みましたが、京都木津川シニアさんに打ちのめされました。
私が一番警戒していたチームでしたが、かなり集中力を高めて来られた。
そしてうちの自滅でもあった…。
そんなに甘くはないということです。
投手陣の整備を筆頭にかなり手前に戻ってやり直さなければならないと強く感じました。
まだまだ個々に甘さが目立つ。
ハッキリと豊中シニアは弱いと感じた。
もちろん監督である私の責任。
ここ一番でストライクを、バントを、捕球を、走塁を、スイングを、送球を、そして声を……、そう、大切な「ここ一番」で結果を出せる選手を育成しなければならない。
そういう選手になる事も育てる事も簡単な事ではないと理解はしているが。
幸運にも持って生まれた選手もいるだろう。
その子はその子でずっとそのまま歩むがそれとて残念ながら順風満帆ではない。
挫折感からの諦めの速さ等々、出来るが故の落とし穴がある。
野球を辞めるケースさへ稀にある。
実にもったいない話だが近年の子供達の扱いの難しさがここにもある。
この個性を伸ばせない一因が学校教育にあるような気がしてならない。
モンスター親子が多いから先生方も大変でしょうが、教育現場サイドや家庭にも原因があると私は思っています。
もちろん私の指導手腕の無さも大きいと反省している。
さて、プレッシャーに負けない、チャンスやピンチ、ここ一番に強い選手、今時の言い方をするならば「持っている」選手。
その貴重な能力は先天的な感はあるが、諦める必要はない。
今から体得出来る可能性は充分ある、いやこれから自分のモノにするのです。
その成長チャンスを逃さないために必要なことのひとつは間違いなく練習姿勢であり取組姿勢です。
その為に必要な考え方というのがあるように思う。
1から10まで真面目一辺倒で手を抜かずにやれとは思わない。
子供らしく手を抜き要領をかますのもいいでしょう。
但し、大好きな野球をする上でここ一番の「負けず嫌い」になって欲しいのです。
2度や3度の失敗に決してくじけることなく、いずれここという場面で納得のいく結果を出せる回数が増えるよう、「こだわった」練習をして欲しいのです。
野球日誌も自主練習もそう、良く見てもらおうと思ってやっているうちはまだまだ本物じゃない。
現状を理解し、どうなりたいが為にどうしているか? なのだと思う。
本気のその練習は微笑ましく誇らしいものであり、鬼気迫るものでもあるはず。
しっかり目的意識を持った鍛練に励んでいる姿が見えて来ればそれ以外で少々弛んだ時間があったとしても伸びて行くんだけどなぁ…。
好きな野球をやっている、いや親御さんのご理解のもと、やらせてもらってるわりには熱い心意気が無いように見える昨今です。
ただその気配が無いことはない。
表情や態度や日誌を見ていて2、3人には良い兆しがある。
あと7ヵ月で最後の日本選手権予選なのですよ。
今のままじゃ結果は知れてます。
以上は10月19日 作成。

本日5位代表をかけての対大阪交野戦でした。
実力は拮抗、ミスの重なった方の負けと予想してましたが、うちの質の悪いミス連発で完敗でした。
エースが投げない時はより一層皆で力を出し合わなければならないのではないのか。
タイガースカップも良いが来春の選抜全国大会は一人の投手で勝ち上がれるものではない。
それに向けての構成をしなければならないし、それにはこういう実践が一番効果的。
打てない、捕れない、走れない、気付かない。
おまけに謙虚さも素直さも欠いている選手も出てきて非常に残念。
今のレベルでは戦いに挑めないと思う。
結局私が一番「持っていない」のかもしれない。
ゆっくり考えてみます。 
応援有難うございました。  

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318】緊張の正体

成功体験を積めば積むほど、質の良い緊張感と同時に程良い集中力を体得します。
一方、悪い緊張感とでも言うべきか、本番で普段の実力の半分どころか2割も出せないドキドキ、バクバク感で地に足が着かない状態というのがあります。
ある本で読んだのですが、その後者の緊張の正体は、上手くやりたい、良く思われたい、注目されたい、という事が根底にあるからだそう。
物心が付く幼稚園期くらいからそれは備わり始めるようで、それ以前の時期には人目を気にする事も無く無欲なので、変な緊張は起こらないらしい。
後天的には絶対的な自信が持てればこれもまた変な緊張はなくて済むでしょう。
選手諸君、これ何かヒントになりませんか!? 

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317】本当は穏やかにやりたい

監督の私は昔ほどではないがグランドでよく怒鳴る。
ただしグランドに来る前に腹の虫の居所が悪いとか不機嫌とかは全く無い。
グランド内で覇気の無い集中力の欠けた選手達の動きが積もり積もって私の沸騰点に達する。
やらされるダラダラした練習には意味も価値も無いからだ。
その叱責のひとつは、小学生でも直ぐに出来ると思える所作が悪い時です。
中学生なのになんぼ何でもそれはないやろ? と思える時です。
豊中シニア事件簿? に5分後事件、と15秒後事件、3秒後事件、というのがある。(苦笑)
3秒前に言った事が出来ない、15秒前に言った事が守れない、5分前に指示した事を忘れている、のだ。
「そこに物を置いたらダメだ!」「はい!」と返事をして直ぐにそこに物を置いている…。
「牽制球が多いからここは無理をせず帰塁だけを頭に入れ気をつけよう」「はい!」となって直後に飛び出して牽制アウト…。
色々あるが全部小学生でも直ぐに出来る事だと思うのだが…。
このレベルから言い聞かせなければならないとなると大変で、こちらの言い方もTPOに合わせて変化を付けてはいるが、こんな状態が続くとチームのレベルは上がらないです。
野球技量以外のいわゆる「躾」の部分で我々から注意を受ける子は家庭でも学校でも同様の素行なのだろうと推測出来る。
出来る事ならそのウッカリミスの性格は治した方が良いと思います。
そうでないと次のステージでも、そのまた次のステージでも同じ事を繰り返す可能性は極めて高いと思います。
大人の草野球をやっていても、うっかり八兵衛や我慢の足りない人がいます。
彼等もきっと幼少期からそうで悪いクセが抜けきれてないんだろうと思う。
人として悪いとは思わないけれど、ここ一番での信頼度は低いと言えます。
スポーツの上で体と心両面に渡り敏捷性に欠け、その根源が怠惰、軽卒、好き勝手、反省なし、等々であるならばそれは問題有りです。
本当はそこを正すのは野球指導者の領域ではなく私は家庭と学校教育だと思う。
けれども、グランドに於いてその部分に口出しせずアンタッチャブルで、野球指導だけに限定すると選手育成はおぼつかずチーム成長は遅れ、あらゆる面から亀裂が生じ崩壊すると私は思っています。
私は親子から好かれようとは思ってません。
嫌われようが何だろうがそこを何とかする事が子供達の為と思っています。
選手はいずれ15年後くらいには理解してくれるだろう…くらいに思っています。
でも中学生の今がかなり大事な時期なのは間違いないと思う。
高校側から望まれる選手を育てたいものです。

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