204】3年生の現況

今週末からのゴールデンウィークは各チーム、ローカル大会、オープン戦を中心に仕上げていく事になります。
その前に春期関西大会決勝戦が、神戸中央シニアさんと奈良西シニアさんとの間で執り行われます。
タイプの異なる両チーム、お互い手の内は知り尽くしているはず。
選手同士の戦いですが、監督同士の戦いでもあります。
また、最も大切な大会を1カ月後に控え、試験的な要素も取り入れるのか、そのあたりもお二人の監督さんの思惑として見る事が出来るかもしれません。
私は両監督さんとも親交があるだけに、2、3の試合展開バターンを想像してしまいますが、どちらも関西を代表する素晴らしいチームであり監督さんであります。
いずれにしても興味深い面白い戦いになると思います。
豊中シニアもその熱いグランドに残っていたかったのですが、何かが足りなくて勝ち残れませんでした。

さて、あと1ヶ月程で日本選手権の予選がスタートします。
ベンチ入りは25名。
全員のレベルを上げ、全員の調子を上げていかなければなりません。
今は状態が良い方ではないが、先の関西大会2回戦敗退の原因を精査し、対策を練り、取り組まなければならない。
そしてそれを一人一人全員が分からないと駄目です。
自分勝手な人間が居ると、必ず悪い方向に行ってしまいます。
フォアザチームの精神が絶対必要。

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203】2飛び級

この春、高校へ進学した豊中シニアOB29人中で、名門、早鞆高校に進んだ谷林がベンチ入りしたとの報告を受けました。
暗い声で公衆電話からかかってきたので、何か悪いことでも起こったのかと一瞬ヒヤッとしましたが、こんな連絡なら何度でもちょーだいって感じです。
技量的にはまだまだでしょうが、サードコーチャーに大抜擢。
何でも、監督さんから、「お前ほど一生懸命声を出す、心ある選手は初めてだ」とのことらしい。
左投手としても有能だし、投手としても一緒に行った石榮共々頑張って欲しいが、まずはどこでも良い、トップチームのベンチに入り、学ぶ事である。
その経験が後に必ず活きてくる。
来年、再来年に入って来る後輩たちの苦悩や相談事にも先輩として幅広く対応出来ると思う。
この谷林って子はね、豊中シニアの3年間、朝1度も親に起こされた事がないんです。
朝寝坊しても親は声をかけない。
遅刻したなら息子本人が悪いのだと。
ユニフォーム類の洗濯も全て本人がする。
弁当も全て自分で作る。
要するに、やりたい事を自分で選んでさせてもらっているのだ、お金だけは親が出すが、それ以外は自分の責任においてやりなさいという親の考え方です。
中学生の息子に対する、凄い判断と躾、教育です、簡単に出来ることではない。
では、その息子がどう育っているか?
選手としても良いが人間性も抜群で、そして子供らしい純粋な面もある。
ホントかわいいヤツです。
回りが何とかしてやりたいと思えてしまう存在です。
大越監督さんからも評価をいただいたという事も素晴らしい事だと思います。

高校1年生かぁ、40年前を思い出すなぁ。
山口鴻城高校に入りたての1年生春5月、私と同じく同級生の川野 (後に早稲田大学で野球部、現在俳優) と2人、私がショートで川野がサード、何と三游間を1年生コンビでレギュラーに抜擢された。
新聞に取り上げられたりもした。
その未熟な2人を鍛える為に参上されたのが当時早稲田大学4年生だった高橋さん (後に鳴門工業監督で現在早稲田大学監督) と鈴木さん (後にNTT東京野球部) だった。
たしか10日間くらいだったけれど、私も川野も怖くてしんどくて逃げ出しちゃった。 (苦笑)
でも2年後、私が副キャプテンで川野がキャプテン、1年生時の経験が大いに役立った。
甲子園には出れなかったが、中国大会優勝は圧巻でした。
話が横道にそれたが、高校野球っていいなと思います。
大学野球も出来れば経験して欲しいと思います。
泣いて笑って、そして夢がある。
色んな苦労と経験があり、絆が生まれるから良い。
共に生きる、正に青春。
私も大人になってから分かりました。

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202】時代変化の不安

何だかよく解らない事があります。
丁寧に、確りした野球を教える事と、子供達が自分で率先して考える習慣を身につけさせる事をモットー に、ほぼ平等な練習をし、鉄拳制裁もなく、体作りと共に心を教育、そして食育の指導も兼ね合わせ、良き野球人を育てる。
「心」や 「気持ち」でやる野球なんてもう古いなどと否定する人達も居るでしょう。
でもそこは私は譲れない!
その人達と私とでは考え方が違うという事。
それをどうでも良いと思うようなら私が私でなくなる。
この事を受け入れられない時代ならば、私は身を引きます。
私が目指すのは以心伝心の全員野球。
「心」無くしてその目標に近付く事など出来ない。
話はそれたが、豊中シニアに於いて、個人の技量もチーム力も高める事が出来ていると思います。
高校さんとの進学コミュニケーションを充実させ、全員の進学のサポートもする。
高校での活躍度合いも高い方。
指導者は一切の報酬も受け取らず完全ボランティア、そして現在、一枚岩と成って良好な関係。
充実した黒土のワイドサイズのホームグラウンドを保有し、平日練習場も別個に有し、非強制の平日練習があり、試験前の練習休みも個別に容認し、ダラダラとした長時間練習はせず、効率化を重視。
月々の負担額は会費を合わせても2万円までで、何かにかこつけての追加徴収は無し。
親の当番は月1~2回程度。
今、考えつく我がチームの事をザッと並べてみましたが、私の思い違いなのか、新1年生の入団進捗状況が思った程ではありませんでした。
勝てば、強くなれば、それは指導力やスタッフの充実の証だし、御協力の賜物だし、専用グランドも所有し、そして有力高校に選手を預けれれば、新中学1年生の新入部員は毎年のごとく自然と集まって来てくれる と思っていました。
ある程度以上のチーム力を常に定着させ、その中で毎年上位を虎視眈々と狙う…。
これ、結構難しい事なのですが何とか実現出来ていると思っています。
また、他チームの事になりますが、それらの苦難を諸ともせず着実に成し遂げている神戸中央シニアさ んは本当に凄いと思います。
それから鳥取中央シニアさん、中国地区の雄だが、藤田監督さんが真面目で前向きで実に良い雰囲気を持っておられる 。
どんどん強くなっていくと思います。
そんな折、小学生のチーム選びの構図が変化しているように思える。
それは関西の中学生の高校選びからも見てとれる。
変に冷静で、自分が試合に出れて、尚且つ甲子園に行けそうなチーム。
そんなチームが近くになければ遠くでも自ら進んで行く。
時代なんでしょうねぇ。
元プロ選手のアマチュア野球への指導解禁に伴い、今度はそういう高校チームにも選手は流れていくのでしょう。
決して一概に問題のある事とは思わないが、チーム組織であるが故、野球以外の指導も大いに大切となってくるため、指導者は、野球経験や球歴もさることながら、その人間性が最も問われ、最重要だと私は思っています。
美味しい話や派手な事、また事実に反する事を言って勧誘なんて、とんでもないことで、私には出来ないし、あってはなりません。
ただ今後は、興味を持って頂く為の益々の工夫と努力をし、もっと魅力のある、そしてもっともっと安心して子供を預けられるチームにしていかな ければ、時の流れを見失うことになります。
難しい時代になって来ました。

先月の全国選抜大会にて、30年ぶりに広橋 公寿さんにお会いすることが出来ました。
元西武の一流プロで楽天のコーチも歴任され、現在楽天シニアの総監督でいらっしゃいます。
爽やかで、あたたかくて、素敵な先輩です。
そのお人柄は少しも変わっていなかった。
2回戦の佐倉シニア戦でうちが負けた試合後も待っていて下さって、涙が出るほど嬉しかった。
お会い出来て本当に嬉しかったです。

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