142】最低限の常識さえあれば

学業の評定が 「オール5」って凄い。
毎年それに近い選手がうちにも1~2名いる。
彼等には彼等の進むべき道、もしくは進んだ方が良い道があるように思う。
そう、特技を活かし身を立てれば良いのである。
そんな彼等は、何かを成し遂げるのに努力するのは当たり前という感性が身に付いているから、きっと野球も懸命にやるであろう。
彼等の良いところは努力の仕方を知り、高い位置に身を置いた経験があるところだ。
では勉強の苦手な選手はどうするのか。
好きな野球、得意な野球で 「オール5」 を目指せば良いのである。
得意な野球を武器に人間力を磨き、身を立てれば良いと思う。
ただし勉強はどうでも良い、という考え方ではまずい。
将来どんな道に進もうとも、人としての良識は絶対必要で、「1」 を取っていたのではその説得力は無い。
やはり 「2」 以上は必要で出来れば 「3」 欲しい。

近年、学童の運動会で徒競走の順位を付けない事が多いらしい。
勉強の順位は付けるのにね。
勉強の苦手な子が運動会では花形になる。
将来それを活かして名を上げる、そういう仕事に就く。
その人生が悪いとは思えない。
また、いつも勉強では上位の子が体育の時間や運動会では辛酸を舐める。
その経験はその子にとって必要且つ貴重な財産になるはずだ。
そして両者がお互いを認め合い、その親交がずっと続いていくならば、こんなステキなことはない。
重要な人の品格や人柄は、スポーツが出来るだけでも勉強が出来るだけでも養えない。
挫折や苦労や、そして成功体験や失敗体験が本物の人を育てるのだ。
得意なものを伸ばしながらも挫折や失敗からも逃げずに這い上がっていく…、そんな文武両道を唱えたい。

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141】鍛練と調整

関西大会初戦敗退から1週間、選手達は早、最大イベントである日本選手権に向けて気持ちを切り替えてくれているようです。
この1ヶ月間で良いコンディション調整する事と同時に、もうワンランク上のレベルに持っていく。
軽い調整期間と思ってはダメで、自分を追い込んで追い求めて苦労して納得しなければなりません。
2年間豊中でやって来た事の集大成、当然出来て当たり前の事がこの時期に出来ないとなれば出る幕はありません。
厳しい現実が待っている時期でもあります。
関西大会は力が拮抗した戦いの連続の様相で、昨秋の上位チーム、それから春の選抜出場チームは勝ち残っておらず、何が起こっても不思議でない状態。
この夏は組織力のある熱いチームが勝つのではないだろうか。

16日は神戸中央さんとのオープン戦でした。
昨秋と比べて二回り大きくなっていたし、選手層の厚さは関西随一。
強くなっていました。
この夏は必ず上位に来る。
良い練習試合が出来ました。
有り難うございました。
また名将山田監督さんと、非常に有意義な会話を楽しみました。
見聞見識が深く、内容はここでは言えないが、改めて全国制覇レベルの指導者だと感心をしました。
本当に子供達の事を一番に考えておられる監督さんです。
こんな私どもを丁寧に扱って下さり誠に有り難うございます。
次回も練習試合と共に野球談義をさせてください。
勉強させてください。
よろしくお願いします。

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140】我が心を支配せよ

関西大会初戦、対大正シニア戦は 0対0 によるタイブレークの末 2対3 にて敗退しました。
ある程度の感触があっただけに結果を出したかったが、まだまだ甘く、普段からの弱点が、そのまま試合に出てしまい、優位に持っていけなかった。
とにかく覇気を感じないのだ。
特に打席で。
いったい、何と戦っているのだろう?  誰と戦っているのだろう?  って疑問に思う。
なぜ自信満々で向かっていけないのだろう?
その自信が持てないのは、自信がない理由は、練習に対する取り組み姿勢にある!!
プロセスにある。
その練習で限界に挑戦し、限界を知り、限界点を上げる。
レベルアップの大切なひとつの手順である。
練習で自分の心・体・技を徹底的に追い込まないから、いつまでも自分の小さな殻の中で収まってしまい、抜け出せず、戸惑い、そのぬるま湯が自分の 「普通」 になる。
そんな選手が緊張感のある試合に出場するとどうなるか…?
当然気弱なプレーの連続となること明白。
以前にも書いたが、まさに練習で自分を厳しく追い込まない選手は、逆に、試合では追い込まれてしまうのだ。
プレッシャーを楽しむなんてとてもじゃないが出来ない。
逆境に対応出来ず負のスパイラルに入り込んでしまう。
練習で苦しむ選手は試合で楽しめて、練習で楽しんでる、楽をしてる選手は試合で苦しみ結果も出せないという事になる。
殻を破って飛び出すためにステップアップするために、脇目も振らず新たな自分でガツガツと己を鍛えることに集中してくれないだろうか!
そして常に覇気ある声と行動で野球をしてくれないだろうか!
投手陣よ、2つ先輩である河本の常に汗まみれの練習姿勢を思い浮かべて欲しい。
野手陣よ、同じく畑の練習姿勢を、また1つ先輩の上神のいっさい手を抜かない練習姿勢を、そして松山や林の親分肌の強く暖かい心を思い浮かべて欲しい。

やるべきことはやって来た。
あとは本当に気持ちの問題。
今まで積み上げてきた事がこれから結果として出始めると思う。
今年の関西シニアの戦力はとても拮抗していて、そんな中、最後は人間力、そして組織力の闘いになる。
あと少しの所まで来ている。
この1ヶ月間で新たな闘志が生じてくればイケると思っている。

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