164】三年間で得るもの

総勢29人の3年生を送る第42期生卒団式が豊中文化ホールで執り行われました。
豊中シニアの卒団式は毎年大人しく厳かなうちに閉会します。
これはこれで良いと思う。
この3年生達もまた、あっという間の2年5ヶ月だった。
言えばキリがないが、いろんな事があったな。
私は毎年キャプテンと捕手に特に厳しいが、この学年も例外ではなかった。
もう徹底的にこき下ろした。
そして他の野手陣も投手陣も容赦しなかった。
スーパースターなんて居ない、鍛え上げる、高校で通用する選手を、耐えれる選手を、人の気持ちの分かる選手を養成する、それだけ。
私の言葉が激しいものだから、みんなつらかったやろね。
納戸も朝井も何度も心が折れかけただろうと思う。
でもその朝井が台湾選抜メンバーに選ばれた。
そして壊れかけた皆の心をひとつにまとめあげてくれたのは他ならぬキャプテン納戸なのである。
お前が一番つらかったはずなのにな。
故障で来れそうもない時も黙って隠して痛み止のクスリを飲んで来ていたキャプテンです。
本当によくやってくれた。
立石も手が大きく腫れ上がり出来る状態ではないのに来ていた。
その場で私が気付いたならばどうしていただろう?
無理をするなと止めたか?
その心意気を買い、やらせたか?
一昔前なら当たり前の事でも、甘甘の近年では、この無理は非常識と映るかもしれないが、しかし簡単に休む家庭には耳の痛い話でしょう。
休みの多い選手に一流選手はいないし、なれないです。
いや休みの多い選手を一流選手とは言わない。
今思えば、山内はいつもフラフラになって一番後ろを走ってたよな。
永田はどう見ても体力作りが先と思った。
それでも休まず来ていたハートのある努力家です。
佐野も浅野も竹中も田中もしゃべらんかったが、まず休む事はなかった。
みんな常時五体満足なはずはないのです。
何かしら無理はしているのだ。
野口、西浦はもっとしゃべらんかった。
でもみんな何とか体が出来てきて、技量も備わってきて、高校での活躍が楽しみになってきた。
みんなしっかり成長してくれたと思います。
ベンチメンバーに入れた選手、入れなかった選手。
試合に出れた選手、出れなかった選手。
例年の如く悲喜こもごも。
分かっちゃいるけど辛い決断だった。
選ばれるか選ばれないかが全てではないが、当然親の表情や態度まで変わる。
監督をしていて一番やるせなくなる瞬間のひとつでもある。
全員に理解してもらうのは難しいだろうが、しかし総じて多大なるご協力を賜ったこと、感謝しています。
特に立石総務、浅野婦人部長には大いに助けられました。
誠に有難うございました。
ほぼ進学先もメドがついてきたし、それぞれの目標に向かって邁進して欲しいです。
もう次なる戦いはスタートしている。
来年の4月から始めたんじゃ遅いぞ!

29名の42期生諸君、そして御父母の皆様、御卒団おめでとうございます。
そして有難うございました。

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163】似て非なるもの

期待に応えられないのは問題ない。
それは仕方のないこと。
期待に全て応えられたなら打者は10割バッターだし、野手はノーエラーだし、投手は負けない投手となる。
それこそ無理な話だ。
そうではなく、期待に応えようと必死になるところを見たいし、その一生懸命な姿は美しくもあり、明日へも繋がる。
一方、しかし期待を裏切るのはよろしくない。
では、裏切るとはどういうことか?
それは、結果を出せなかったということではなく、やろうとしなかったということだ。
逃げたという言い方も出来る。
やって出来なかった選手と、やろうとしなかった選手。
たとえ結果が同じだったとしても両者の人間的違いは大きい。
やって出来なかったならば仕方ないではないか。
出来ない事なんて山ほどある。
また精進し挑戦したらいいだけのこと。
それでダメならまた次に挑戦。
失敗を踏まえ何かを感じ再挑戦する事で、創意工夫も生まれるし、心の土台もしっかりしてくるはず。。。
いったい、やろうとしないというのは何なのだろう。
結局、本人が何かを気付き、何かに目覚めるしかない訳で、我々もその方向に持っていく為に悪戦苦闘するのです。
ただし時折思う事は、各々の選手が持ち合わせている性格や気質はなかなか変えられないということ。
ここに我々のジレンマがある。
しかし我々も諦めはしない。
出来る選手は出来る?
駄目な選手は駄目?
怠ける選手はずっと怠ける?
人間の本質は変わらない?
んー、こう言ってしまうと何だか淋しくなる。
指導者がそう決めつけたらおしまいです。
夢も希望も無くなる。
こんな言葉で片付けてはならない。
難しいが何とかなると思います。
そしてそこには指導者と親の努力が最重要。
みんな体はデカくなっているけれど、中身はやっぱり中学生という思春期の子供なのです。

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162】関西六大学連盟記念大会

関六大会、3年ぶり、2度目の優勝をしました。
穴だらけで、まだまだやらなければならない事が山積していますが、この大会を通じて、ほんの少しだけ成長したかもしれません。
現段階では選手達が良くやってくれたと思います。
しかしこのままでは来春上位チームに置いていかれる。
この学年は接戦が予想されます。
それぞれのチームが虎視眈々と狙っているはず。
その中に加わり、上に抜け出す為、厳しいトレーニングをしなければならないと考えています。

大会期間中、主催の吹田シニアさんには、グランドの設営から審判業務まで、多面に渡り御尽力を賜りました事、心より御礼申し上げます。
また石橋会長におかれましては、閉会の御挨拶の中で、私宮本を讃え労いの言葉を述べてくださったこと、切に感謝申し上げます。
誠に有難うございました。
これからも精進いたします。

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