264】日本人

海外から見た日本の野球、いや他のスポーツにも言える事だが、未だに日本は鉄拳制裁も辞さない厳しさ、激しさなのか、と。
しかもあたかも、それが完璧に悪であるかのように語られる…。
ここで誤解の無いよう先に言わせて頂きますが、私は鉄拳制裁が良いとは思っていないし、もちろん私が監督を務める豊中シニア内でも体罰は厳禁で、確りと指導部内に通達し徹底を図っています。
ただね、メディアを通じてしゃべるのなら日本の時代背景を認識し理解してからだと思う。
体格なんて簡単には大きくならないんだから、日本人は対等に戦う為に精神を鍛え、技を磨いたんだ。
当時のそこには、今ならマスコミが喜んで飛び付く格好の材料が幾つも有った。
全部が悪い訳ではない、表現の仕方や目的によって大きく変わってくると思うんです。
国民性と言ってもいい。
確かに昔の常識が今は非常識な場合はあるが、その過去に慰労、感謝の意を持ちつつ今を捉え、善悪を改良していけば良い訳で、過去の産物を否定してしまうと日本の歴史をも否定してしまう事になる。
70憶人の人間をひとつの物差しでなんか計れる筈がない。
歴史、文化、価値観、様々な要素が根底に混在し、指導分野に於いても独自の教育ビジョンや組織形成、徳育等々になっているのです。
そこに反省も喜びも悲しみをも生じ、経験則となり前へ歩んで行く。
その時時にやむを得なかった事もあるし、目指す目標もあるのです。
平均身長190㎝ 近くある大リーガーに、また明らかに体格の違う海外ラガーマンに勝負を挑むんです。
知恵を振り絞り、戦略、戦術、厳しい練習、そして私生活をも勝利に結びつけて考えてやっていかなきゃ勝てないし勝負にもならない、こうして海外勢に立ち向かってきたのが日本ではないか!!
力のあるデカイ強者はのほほんとしてるもんです。
だからチッコイ弱者にチャンスが生まれる。
体格のデカイ関取と四つに組んでも、体格のデカイチームと打撃の打ち合いをしても、平均身長に差があるバレーにおいても守りぬいて戦略戦術を駆使して組織プレーで挑まなければ、まともに正面からぶち当たっても結果は見えてる。
苦労して苦労して、試行錯誤を繰り返す。
そして日本独自の技術と精神が生まれ体格の違いを補ったのだ。
そこには悪しき伝統と扱われる根性論や鉄拳制裁等もあった。
今はそれらが良くない事だと唱えられているにせよ、そういう過去を悪者にしなくても良いではないか!
日本人の体格もこの50年間でサイズが大きく変わってきたが、それよりも血のにじむような努力の過去が有って現在が有る事を忘れてはならない。
その上で品格を携えての、是は是、非は非なのだ。