154】同志監督

10年前の私はよく怒っていたなぁ。
コーチとしてただ強くしたいだけ、勝ちたいだけ。
どんなチームが相手でも関係ない、牙を剥いて真っ直ぐ向かって行くだけ。
チーム力はあの頃の方が低かったかもしれないが、以外と強かった。
時折顔を見せてくれるOBたちは、「昔のコーチ時代の頃の方が厳しくて、今は優しくなった」と回想を述べてくれる。
私は私、変わってないつもりなのだが、時の流れを感じます…。
選手達、今の方が技量も体格も上。
足りないのは、上達へのこだわり、突き詰めて行く姿勢、そして私のバイタリティーか。
まぁ今の時代、モンスターは出現するし、何かと事を大きくしてしまう傾向にあるし、大人の覚悟も違い、やりにくいかもしれない。
やはり時代に則した指導方法を模索する必要性が有りそうです。
あまり変えたくはないですが…。

先日もある監督さんとそんな話題を肴に食事を御一緒しました。
その監督さん、真面目で熱く、奥も深い。
選手をチームを良くしたいという一心は私と一緒。
実績はあちらが遥かに上。
年上の私の方が見習うべき所がいくつもあります。
実にいいチームを作られる。
共鳴出来る事が沢山あって、その楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
秋からの新チームは静かに穏やかにやっていくかもとおっしゃっていたが、それが、有能な彼でさへもまた、時代を見つめ、苦悩の中より導き出した尊い答えなのかもしれません。
ちょっと寂しいですが…。
2年生、特に1年生が面白いチームになりそうだと聞いています。
お互いが切磋琢磨し良きライバルになれれば幸いです。
また食事に行きましょう。

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